日本で暮らす外国人 国籍別トップ10まとめ
最近はニュースで「日本で暮らす外国人が増えている」と耳にする機会が多くなりました。2018年6月末の法務省統計によると、日本に在留する外国人は5年前から約60万人増加し、過去最多の263万7251人となっています。では一体、どんな国のひとたちが多く暮らしているのがご存知ですか?人数の多い10カ国をランキングで紹介していきます。
◼️第10位 タイ王国 5万1003人
微笑みの国、タイが第10位にランクイン。在留資格をみると、「永住者」が最も多く、「日本人の配偶者等」が2番目でした。
<基本データ>
・民族
・言語
・宗教
仏教 94%,イスラム教 5%
◼️第9位 インドネシア共和国 5万1881人
第9位は同じく東南アジアのインドネシア。
大多数を占めたのは、技能実習生でした。
<基本データ>
・民族
大半がマレー系(ジャワ,スンダ等約300種族)
・言語
・宗教
イスラム教 87.21%,キリスト教 9.87%(プロテスタント 6.96%,カトリック 2.91%),ヒンズー教 1.69%,仏教 0.72%,儒教 0.05%,その他 0.50%
◼️第8位 アメリカ合衆国 5万6834人
同盟国アメリカが第8位にランクイン。この人数には、日本の米軍基地で働く軍人などは含まれていません。「永住者」資格が3割を占めます。
<基本データ>
・言語
主として英語(法律上の定めはない)
・宗教
◼️第7位 台湾 5万8456人
第7位は台湾です。法務省の統計でも、外務省の基本データでも、中国とは区別されていました。一番多いのは「永住者」です。
<基本データ>
・言語
・宗教
◼️第6位 ネパール連邦民主共和国 8万5321人
最近急増しているネパールが第6位です。
「留学」資格の来日者が多くなっています。
<基本データ>
・民族
パルバテ・ヒンドゥー,マガル,タルー,タマン,ネワール等
・言語
・宗教
ヒンドゥー教徒(81.3%),仏教徒(9.0%),イスラム教徒(4.4%)他
◼️第5位 ブラジル連邦共和国 19万6781人
1990年の入管法改正で、大勢の日系人が出稼ぎに来ました。彼らの多くは現在「永住者」資格を得ています。
<基本データ>
・民族
欧州系(約48%),アフリカ系(約8%),東洋系(約1.1%),混血(約43%),先住民(約0.4%)(ブラジル地理統計院,2010年)
・言語
・宗教
カトリック約65%,プロテスタント約22%,無宗教8%(ブラジル地理統計院,2010年)
◼️第4位 フィリピン共和国 26万6803人
東南アジアのラテン系、フィリピンが第4位。在留者の半数近くが「永住者」資格を持っています。
<基本データ>
・民族
マレー系が主体。ほかに中国系,スペイン系及びこれらとの混血並びに少数民族がいる。
・言語
国語はフィリピノ語,公用語はフィリピノ語及び英語。80前後の言語がある。
・宗教
ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック,その他のキリスト教が10%。
イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。
◼️第3位 ベトナム社会主義共和国 29万1494人
有望な労働力として近年、存在感が右肩上がりのベトナムが第3位。最も多い在留資格は「技能実習」となっています。
<基本データ>
・民族
キン族(越人)約86%,他に53の少数民族
・言語
・宗教
◼️第2位 大韓民国 45万2701人
なにかとお騒がせな隣国が第2位。「永住者」資格が7万人と最多ですが、実は技能実習生も2万人以上います。
<基本データ>
・民族
・言語
韓国語
・宗教
宗教人口比率53.1%
(うち仏教:42.9%,プロテスタント:34.5%,カトリック:20.6%,その他:2.0%)
社会・文化に儒教の影響を色濃く受ける。
◼️第1位 中華人民共和国 74万1656人
日本で暮らす外国人のなかで、一番多いのは中国人という結果になりました。第2位の韓国に30万人近い差をつけてのトップ。在留資格別にみても「永住者」だけで25万人、留学生で12万人います。
<基本データ>
・民族
・言語
漢語(中国語)
・宗教
◼️まとめ
アメリカの順位が微妙なのと、タイがトップテンに入っていたのが個人的には意外でした。政治的理由で台湾を中国に含めてしまうと、南米のペルー(4万8266人)が繰り上がります。
日本で暮らす外国人について理解を深める一助になれば、幸いです。
今回参考にしたソースはこちら
在留外国人統計(旧登録外国人統計) 在留外国人統計 月次 2018年6月 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口